半平屋で叶える理想の暮らし!間取りのポイントや魅力を紹介
公開:2024.08.23 更新:2024.08.23埼玉でマイホームを検討している方にとって、半平屋は平屋の利便性と2階建てのプライバシーを兼ね備えた理想的な住まいといえるでしょう。
平屋のワンフロアの暮らしやすさを保ちながら、プライベートスペースを確保できる半平屋は、生活動線をスムーズにし、家事の効率化も実現します。また、間取り次第で採光や風通しも確保でき、快適で開放感のある空間を提供可能です。
目次
半平屋ってどんな家?ロフト付き平屋との違い
近年、平屋ブームが加熱する中で注目されているのが半平屋です。半平屋には、平屋にはない魅力があり、埼玉でマイホームを検討している方は、選択肢の1つとして知っておく価値があります。
◇半平屋の概要
半平屋とは、平屋に1/2〜1/3ほどの小規模な2階を設けた家のことです。平屋をベースとした上で、2階に子ども部屋や書斎など居住用の部屋がある家は半平屋に分類されます。平屋と2階建てのいいとこ取りをした家といえるでしょう。
ワンフロアで生活しつつもプライベートを確保したい方や、平屋では部屋数が心配、老後に備えたマイホームが欲しいという方におすすめです。
◇ロフト付き平屋との違い
よく半平屋と混同されるのがロフト付き平屋ですが、構造に明確な違いがあります。
ロフト付き平屋は、天井裏の空間を利用してスペースを設けた家で、建築基準法では平屋に分類されるのが特徴です。また、天井の高さの規定が異なり、半平屋の場合は2階建てに分類されるため、天井の高さの規定は通常の2階建てと変わりません。これに対し、ロフト付き平屋は天井が1.4m以下である必要があります。
さらに、ロフトを設ける際には自治体によって取り付けが制限される場合があり、ロフトまでの階段(はしご)にも制限がある点も半平屋との違いです。半平屋は、平屋の便利さを保ちながら、プライベートスペースや部屋数を増やすことができるため、さまざまなニーズに応えられる住まいとなります。
半平屋にはリスクもある
画像出典:フォトAC
平屋や2階建てにはない半平屋の魅力がたくさんある一方、広い土地が必要で坪単価が高いといった懸念点もあります。この2つ以外には、バリアフリー化しづらい、日当たりが悪くなりやすいといったリスクもあるため半平屋を検討する際は、それらを理解した上で選択するのが重要です。
◇バリアフリーにしづらい
平屋はバリアフリー化しやすく、足腰が弱くなった老後でも快適で安全な暮らしができる点が魅力の1つとして挙げられます。その一方で、半平屋の場合はバリアフリー化しづらいという懸念点があります。小規模といっても階段の上り下りが必要となるため、あとから「平屋にしておけばよかった」と後悔する方も少なくありません。
◇日当たりが悪い
半平屋は、平屋の懸念点である日当たりの悪さが影響することが多いです。従来の2階建てであれば、外に面する部屋を作りやすく、採光を取り入れられます。しかし、半平屋や平屋は構造上、窓を設置できなかったり、窓が小さくなったりして、採光が不足する部屋や場所ができやすいです。
そのため、日当たりが悪くなる場所を減らすには、家の形状を採光が取り入れやすいものにしたり、間取りを工夫したりするなどの対策をしなければなりません。
半平屋の間取りのポイント
半平屋を建てる場合は、外観・内装のデザインだけでなく住みやすさや日当たりのよさを考慮した間取りにする必要があります。半平屋で住みやすい快適な暮らしを実現するなら、まずは間取りや日当たり、風通しがよくなるような工夫が必要です。
◇住みやすさを考慮
平屋のよさは、ワンフロアで生活動線がとりやすい点です。半平屋でも同様に、生活動線を考慮し、間仕切りを減らしたり回遊性のある構造にしたりすることで、将来的にバリアフリーにしやすく、家事効率も上がります。
例えば、パントリー、ウォークスルークローゼット、脱衣所、洗濯機置き場、物干しスペースの順で移動できるようにつなげる間取りも1つです。ウォークスルークローゼットにすることで玄関にも取り抜けできるようになります。
また、キッチン横にパントリーを配置することで必要なものが取り出しやすくなり、家事の効率化が可能です。
◇採光に注意
半平屋は平屋と同様、採光を意識して間取りを考えなければなりません。採光を取り入れやすくするために窓を高い位置に設置したり、家の形状をロの字・L字・コの字などを選んだりすると家の中に上手く採光を取り込めて尚且つ風通しもよくなります。
そして、勾配天井や吹き抜けを設けるのも採光を上手く取り入れるのに有効です。また、中庭を設けると採光や風を取り込めるだけでなく、四季の移ろいを楽しんだり、子どもやペットの遊び場としても活用できたりします。
ただし、採光を取り入れることばかり考えて窓を増やし過ぎてしまうと夏場は冷房、冬は暖房が効きづらくなり、電気代がかかってしまう場合もあるため注意が必要です。
半平屋は平屋と2階建てのいいとこ取り!
半平屋は、平屋と2階建てのどちらの利点も併せ持っています。これからマイホームを検討している方で、平屋と2階建てどちらか迷っている方や平屋に住みたいけどプライベートを確保したい方は半平屋も検討してみるとよいでしょう。
◇ワンフロアで暮らしやすい
半平屋は、平屋ベースの家のためワンフロアで基本的な生活を完結できます。例えば水回りをまとめたり、ウォークスルークローゼットを取り入れて回遊して移動できるようにしたりすると家事の効率が上がります。脱衣所と洗濯機置き場、物干しスペースをひとまとめにすると洗濯を干すために階段を上り下りする必要もありません。そのため、足腰が弱くなった老後でも安心安全な暮らしが実現できます。
また、家族とのコミュニケーションも取りやすいのもうれしい要素です。オープンキッチンにしてしまえば、リビングを見渡せるため幼い子どもやペット、高齢者の様子を見守りながら料理ができます。
◇家族のプライバシーに配慮しやすい
半平屋の2つ目の魅力は、プライベートスペースが確保できることです。通常の平屋では、家族とコミュニケーションを取りやすい一方で、プライベートを確保しにくいといった懸念点があります。間仕切りが少ないことや土地の広さによっては2階建てのように部屋数を多くするのが構造上難しいケースも多く、十分なプライベートが確保できないと悩んでしまう方も少なくありません。
しかし、半平屋であれば2階に部屋や書斎を設けられるため家族に邪魔されず、プライベートな空間を実現できます。近年、リモートワークや趣味に没頭したいなどで自宅にいる時間が増えたという方も安心して仕事ができるのも半平屋の魅力です。
半平屋は、平屋をベースに小規模な2階を設けた住宅で、平屋と2階建ての良さを併せ持つ家です。平屋では部屋数が心配な方や、プライベートスペースを確保したい方は検討するとよいでしょう。
半平屋はロフト付き平屋とは異なり、通常の2階建てと同様の天井高さが確保されています。しかし、広い土地が必要であり、バリアフリー化や日当たりの確保には工夫が必要です。
半平屋の間取りでは、生活動線や採光を意識した設計が求められるものの、プライバシーを確保しながら快適な暮らしを実現できる魅力があります。家事効率も向上し、家族とのコミュニケーションを取りやすい設計が可能で、近年のリモートワークや趣味を楽しむニーズにも対応できる点が半平屋の大きな魅力です。