耐震等級が重要!地震に強い家を建てるためのポイント
公開:2024.12.25 更新:2024.12.25埼玉県で平屋などの家を建てる際、最も重要な要素の1つが耐震性能です。特に、耐震等級は家の地震に対する強さを示す重要な指標となります。
耐震等級は1から3まであり、数字が大きいほど耐震性能が高くなります。地震大国である日本では、家族の安全を守るために、できるだけ高い耐震等級を目指すことが大切です。また、地震に強い家を建てることは、家族の安全を確保するだけでなく、長期的な視点で見ても賢明な選択となります。
目次
耐震等級とは?免震や制震との違い
耐震、免震、制震は地震対策の異なる手法です。耐震は建物自体を強化し、免震は地盤から建物を分離し、制震は揺れを吸収します。それぞれの特徴と役割を理解することが重要です。
◇耐震等級とは
耐震等級は、建物の地震に対する強度を示す指標です。2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、阪神・淡路大震災を契機に定められました。この等級は、地震による建物の崩壊しにくさを評価し、1から3の3段階で表されます。数字が大きいほど耐震性能が高いことを意味します。
住宅の購入や建設時に、地震に対する強度を把握するための重要な目安となるため、この基準を理解することは非常に重要です。耐震等級は、安全性を確保するための基本的な指標として広く活用されています。
◇耐震・免震・制震は何が違う?
耐震、免震、制震は、地震対策として異なるアプローチを取る技術です。
耐震は、建物自体を強化して地震の揺れに耐える方法です。壁や柱を補強し、建物全体で揺れに対抗します。新築住宅には最低限の耐震基準が設けられており、基本的な安全性を確保します。
免震は、建物と地盤を分離し、地震の揺れが直接伝わるのを防ぐ技術です。基礎部分に特殊な装置を設置し、揺れを吸収・分散させることで、建物への影響を最小限に抑えます。この方法は、建物全体の揺れを大幅に軽減できる効果があります。
制震は、建物内部に特殊な装置を組み込み、地震の揺れを制御する技術です。ダンパーなどの装置を用いて揺れのエネルギーを吸収し、建物の変形や損傷を防ぎます。完全に揺れを止めるのではなく、効率的にエネルギーを逃がすことで建物を守ります。
これらの技術は、それぞれ異なる方法で地震対策を行います。耐震は建物自体の強化、免震は揺れの伝達を防ぐ、制震は揺れを吸収・分散するというアプローチで、状況や建物の特性に応じて適切な方法を選択することが重要です。
地震に弱い家の特徴
画像出典:フォトAC
築年数の長い家は地震に対して脆弱な傾向があります。旧耐震基準で建てられた建物、シロアリ被害を受けた家、災害によるダメージが蓄積した家などが特に注意が必要です。
◇築年数が長い
1981年5月31日以前に確認申請を受けた「旧耐震基準」の建物は、地震に対して弱い特徴を持っています。この基準では、震度5程度の中規模地震での大きな損傷を防ぐことを目標としていました。一方、1981年6月1日以降に導入された新耐震基準では、震度6強〜7程度の大地震でも建物が倒壊しないことを基準としています。
1971年以前の建物では、鉄筋コンクリートの補強が不十分だったり、木造住宅の基礎が独立基礎であったりなど、耐震性が不足している場合があります。このため、築年数が古く当時の構造のままの家は、地震に対して脆弱であることが多く、耐震リフォームや補強工事が重要となります。
◇シロアリの被害を受けている
シロアリ被害を受けている家も、地震に対して弱い特徴を持ちます。阪神淡路大震災で倒壊した家の多くに、シロアリ被害や木材の腐敗が確認されました。柱や梁、土台といった住宅の重要な部分がシロアリにより脆くなると、地震の際に倒壊するリスクが高まります。
シロアリ被害の兆候としては、「柱や壁を叩くと空洞音がする」「天井の変色が見られる」「梅雨時に羽アリが集団で飛び立った」などが挙げられます。早めの点検と対策が、地震に強い家づくりにつながります。
◇災害などによるダメージがある
老朽化により内部にダメージが蓄積している家も、地震に弱い特徴を持ちます。台風や地震、大雨などの自然災害を経験した建物は、外観が問題なく見えても、内部に目に見えないダメージが溜まっている場合があるのです。一度傾いた家が自然に元に戻ることはなく、そのまま放置されると地震の際に倒壊する危険性が高まります。
屋根の棟や軒先に波打ちが見られる、建具の取り付けが劣化しているといった兆候も、老朽化のサインです。こうした状態の家では、早めに専門家に点検を依頼し、必要な補修や補強を行うことが重要です
地震に強い家を建てられる施工会社選びのポイント
耐震等級の高い家を建てるには、施工会社やハウスメーカーの選定が重要です。耐震等級3の基準、実大振動実験の実施、独自技術の開発、モデルハウス見学などが選定の鍵となります。
◇耐震等級の高い家を建てられる
施工会社やハウスメーカーの住宅商品によって耐震等級は異なります。最高レベルの「耐震等級3」を希望する場合、その基準を満たす商品を扱う会社を選ぶことが重要です。耐震等級はパンフレットや公式ウェブサイトで確認できるため、事前に調べておくと安心できます。
ただし、耐震等級は義務ではないため、建築基準法と同等の耐震等級1の商品も存在することに注意が必要です。選定の際は、希望する耐震等級に対応しているかを必ず確認する必要があります。
◇実大振動実験を実施しているか
実大振動実験は、実際の建物を使って地震と同様の揺れに耐えられるかをテストする方法です。この実験を実施し、結果を公表している施工会社は信頼性が高いといえます。単なる計算だけでなく、実験で耐震性を検証している会社を選ぶことで、より確実に地震に強い家づくりを実現できる可能性が高まるでしょう。
◇独自技術や素材の開発を行っている
耐震性を高めるために、独自に技術や素材を開発しているハウスメーカーもあります。これにより、更に地震に強い家を実現できる可能性が高まります。各社の技術や使用する素材について、事前に確認し、疑問点があれば問い合わせてみることが大切です。
特に難しい技術については、詳しく説明してもらうことで安心感が得られます。
◇モデルハウスの見学や相談
モデルハウスの見学は、耐震性を体感し、家づくりの具体的なイメージをつかむ絶好の機会です。展示や資料を通じて耐震構造について学べるだけでなく、間取りや設備の確認もできるため、耐震性だけでなく総合的な住み心地を検討することができます。
相談会などで専門家の意見を聞くことも役立ちます。耐震等級3の評価方法基準や構造計算についても質問できるので、より深い理解を得ることができるでしょう
地震に強い家を建てられるステーツ
埼玉で平屋などの注文住宅を手掛けるステーツの建てる住宅は、耐震性能と制震性能を備えており、湿気・シロアリ対策や基礎地盤設計も万全です。べた基礎と金物工法を採用し、長期的な無料点検で安心な暮らしを実現しています。
◇地震に強い構造
ステーツは1992年の設立以来、東日本大震災や新潟県中越地震など、複数の大地震を経験しましたが、倒壊や半倒壊した住宅は一棟もありません。この頑強な構造は、べた基礎と金物工法の採用、そして設計段階での1軒1軒の構造計算によって実現されています。
建物の剛性や耐力壁のバランスを徹底的に確認することで、地震に強い家づくりを可能にしています。さらに、オプションで制震性能を備えた構造も選択可能で、より高い安全性を求める方に適しています。
◇湿気・シロアリを防ぎ共同沈下が起きにくい
ステーツの家では、ベタ基礎を採用しています。ベタ基礎は設置面積が大きいため、地盤にかかる圧力を分散しやすく、不同沈下の影響を受けにくいのが特長です。これにより、建物が傾く危険性が低く、長期間安全に住み続けられる基礎づくりを実現しています。
基礎を築く際には、敷地の環境調査を徹底的に行い、地盤の固さや土質、分布状況を詳細に把握します。必要に応じて地盤改良を施し、不同沈下が起きにくい地盤を確保します。この基礎地盤設計と施工により、地盤の品質を保証し、安心して暮らせる住まいを提供しています。
◇無料点検も実施
ステーツでは、引渡し後も快適な住まいを維持できるよう、無料点検を実施しています。2年目、5年目、10年目、20年目に行われる無料点検では、基礎のひび割れや沈下、構造体の異常、シロアリによる損傷、雨漏りなどをチェックします。
20年目の点検は、2023年1月以降に着工された住宅が対象です。その後の点検は、お客さまの希望に応じて有償で実施されます。これにより、ステーツの家は長期的に安心して暮らせる住まいを提供しているのです。
耐震等級は、建物の地震に対する強度を示す指標で、1から3の3段階で評価されます。数字が大きいほど耐震性能が高くなります。一方、耐震、免震、制震は異なる地震対策技術です。耐震は建物自体を強化し、免震は地盤から建物を分離し、制震は揺れを吸収します。
地震に弱い家の特徴として、旧耐震基準で建てられた築年数の長い建物、シロアリ被害を受けた家、災害によるダメージが蓄積した家などが挙げられます。地震に強い家を建てるには、耐震等級の高い住宅商品を扱う施工会社を選ぶことが重要です。実大振動実験の実施や独自技術の開発を行っている会社も信頼性が高いといえます。
ステーツは、べた基礎と金物工法を採用し、耐震性能と制震性能を備えた住宅を提供可能です。湿気・シロアリ対策や基礎地盤設計も万全で、長期的な無料点検により安心な暮らしを実現しています。このように、地震に強い家づくりには、適切な技術と施工会社の選択が重要です。