夏暑い埼玉県熊谷市で平屋を建てるなら暑さ対策必須!ポイントを解説
公開:2024.03.25 更新:2024.03.27埼玉県熊谷市は夏に暑さが厳しい地域であり、平屋住宅を建てる際には暑さ対策が欠かせません。直射日光や室内の熱を遮る断熱材の選定や、庇や窓の配置に工夫が必要です。さらに、良好な通風や換気システムの導入も重要です。これらのポイントを理解し、適切な対策を講じることで、快適な暮らしを実現できます。
目次
熊谷市の住みやすさは?
熊谷市内には充実した生活インフラが整備されており、買い物や教育、医療などの生活に必要な施設が揃っています。さらに、東京都心からのアクセスも良好であり、都会の便利さと自然の恵みを兼ね備えた住みやすい環境が整っています。
◇地形が比較的平坦
熊谷市は、埼玉県の北部に位置し、関東平野の中央に位置しています。市域の大半が平坦な地形をしており、広大な畑や平地林に覆われています。特に市の西部は櫛挽台地、南部は江南台地及び比企丘陵の一部となっており、地形に変化が見られますが、全体的には平坦です。
この地域は東京都心から約50〜70km離れており、広い範囲にわたって水田や農地が広がっています。さらに、荒川や利根川といった日本を代表する2つの河川が市域を流れており、豊かな水と肥沃な大地によって自然環境が形成されています。
◇最短40分程度で都内へアクセスできる
東京からは遠いイメージである熊谷市は、新幹線を活用することで東京への通勤も可能な地域です。熊谷市から東京駅までは在来線で約1時間30分かかりますが、新幹線では40分で行くことができます。
また通勤定期券代が高くなりがちな新幹線通勤ですが、補助金を活用することでデメリットを解消することができます。補助金は最大2万円の交通費の削減に繋がるため、積極的に活用しましょう。
◇駅周辺が賑わいを見せる一方河川や公園など自然も豊か
熊谷市には在来線だけでなく新幹線も通っていることから、駅周辺にはショッピングモールがあり賑わいがあるのが特徴です。日用品の買い物などにも困らないことから、熊谷市は利便性があり住みやすい街といえるでしょう。
一方で熊谷市は便利なだけでなく、河川や公園など自然を楽しめる場所が豊富にあるという点も特徴です。そのため熊谷市では平日に都内へ通勤しつつも、休日は豊かな自然の中でリラックスするような緩急ある生活をすることができるでしょう。
◇熊谷市の地価は手頃
令和5年における市区町村別の住宅用地平均価格を比較すると、さいたま市が222,100円/㎡なのに対し熊谷市は54,000 円/㎡となっています。このことから熊谷市の地価はさいたま市と比べてかなり安いといえるでしょう。
またファミリーで住む平屋に必要な土地面積は一般的に約142㎡以上といわれています。
そのため熊谷市で平屋住宅を建てるための土地代は54,000 円/㎡×142㎡で約770万円が必要なことがわかります。
熊谷市で平屋を建てるときの課題
画像出典先:フォトAC
熊谷市で平屋を建てる際には、様々な課題に直面する可能性があります。例えば、地域特有の気候条件による暑さや寒さ、土地の地形や環境に適した建築の選択などが挙げられます。
◇暑さ対策は必要か
埼玉県熊谷市は夏の暑さが厳しい地域として有名であり、夏には全国放送で「日本一暑い市」としても紹介されています。快晴日数も64日と日本で最も多く、35度を超える猛暑日が多いので注意が必要です。そのため熊谷市で住宅を建てる際には暑さに対する対策が必要となります。
◇平屋は夏暑い?設計により注意が必要
平屋の住宅は、段差がなく子どもや高齢者にとっては利便性が高いとされ、近年は幅広い世代に人気が高まっています。しかし、夏場になると「室内が暑い」「熱気がこもる」という課題が生じることがあります。
その理由を探ると、まずは太陽光の熱が直接居住スペースに伝わりやすいという点が挙げられます。通常の家屋では上階が熱を遮ってくれるのに対し、平屋ではそういった遮蔽物がないため、太陽熱を上からも下からも受けることになります。
さらに、周囲が高い建物に囲まれると風通しが悪くなり、湿気がたまりやすくなることもあります。このような状況から、平屋の夏場の暑さという課題が生じるのです。
平屋住宅の問題点を解決するテクニック
平屋住宅には暑さや通風の不足など、さまざまな課題が存在しますが、断熱材の使用や間取り・設計の工夫により課題を解決する事も可能です。以下で詳しく解説します。
◇間取りや設計で工夫する
平屋の間取りや設計の工夫でできる、暑さ対策について解説します。まず、最も有効な対策は「断熱性能の向上」です。壁や床、そして特に屋根材にこだわって断熱性能を高めることで、太陽光の熱が室内に伝わりにくくなります。
無垢材を使うことで、外気温の影響を受けやすい平屋の家づくりにおいて、断熱性能を高めることができます。また、屋根材も断熱性の高いものを選ぶことが重要です。粘土瓦やセメント瓦などの屋根材は、夏の暑さ対策に効果的ですが、外観デザインとの兼ね合いも考慮する必要があります。断熱・遮熱シートを活用するなど、工夫して断熱性能を向上させることが大切です。
次に、「軒や庇(ひさし)の活用」が挙げられます。軒や庇を設けることで、夏の太陽光を遮りつつ、冬の日射を確保することができます。庭に植樹して遮ることも効果的です。さらに、「窓も遮熱・断熱性能を高める」ことも重要です。遮熱性の高い窓を選ぶことで、太陽熱の侵入を防ぎ、室内の温度を快適に保つことができます。樹脂サッシやLow-Eガラスを使用することで、断熱性能を向上させることができます。
さらに、「換気システムの取り入れ」や「小屋裏空間の活用」も有効です。換気扇やシーリングファンを設置することで、室内の空気を上下方向に循環させることができます。小屋裏空間を設けることで、太陽熱が室内に伝わりにくくなりますが、十分な断熱性能と空調システムの配慮が必要です。これらの対策を組み合わせることで、平屋の間取りや設計で暑さ対策を効果的に解決することができます。
平屋住宅がもたらす住みやすさ
平屋住宅は土地選びや建物の仕様、間取りに工夫を施すことによって、より住みやすい住宅にすることができます。
◇快適性や自由度が高まる
より快適な平屋住宅とするために郊外の土地を選択することは、広い土地を比較的リーズナブルに購入できるメリットがあります。広い土地であれば大きな庭なども取り入れられるなど設計の自由度も高まるでしょう。
さらに土地にかかる費用を抑えられることで、ガレージやインテリアなどこだわりたい部分に費用をかけることも可能となります。また郊外の土地は1区画が広いため隣家との距離を取ることができます。これによって住宅の採光や通風も確保しやすくなるため、暮らしの快適性に繋がります。
◇健康を保ちやすい
熊谷市は1年を通じた寒暖差が激しいことから、熱中症やヒートショックを起こさないようとくに高齢の方は注意が必要です。そこで平屋住宅の仕様を高断熱・高気密にすることにより暑さだけでなく、寒さにも強い家となります。
そして1年を通して快適な室温を保てることから、高齢になっても安心して暮らし続けることが可能となります。
◇長期的なコスト削減
2階建住宅の場合、吹き抜けなどの大空間では建物の上下階で温度差が発生しやすく空調への負担が大きい点がデメリットでした。そこでワンフロアである平屋住宅の場合、間取りや設計で工夫をすることによりエネルギー効率の向上が期待できます。
さらに平屋住宅は将来的なメンテナンス時にも足場を必要としないことから修繕維持費を削減でき、長期的には経済的にも有利になるといえるでしょう。
熊谷市は、充実した生活インフラと東京へのアクセスの良さが特徴で、都会の便利さと自然の恵みを兼ね備えた住みやすい環境が整っています。市域の大半が平坦な地形をしており、広大な畑や平地林に覆われているため、自然環境が豊かです。また、荒川や利根川などの河川が市域を流れており、水田や農地が広がっています。
新幹線を活用すれば、東京駅まで40分程度でアクセスでき、通勤や買い物に便利です。駅周辺にはショッピングモールがあり、日用品の買い物なども困りません。一方で、市内には河川や公園など自然を楽しめる場所も豊富にあり、休日にはリラックスできる環境が整っています。
地価も手頃であり、平屋を建てる際には暑さ対策や設計の工夫が必要ですが、その住宅がもたらす快適性や健康面、長期的なコスト削減が魅力的です。特に平屋住宅は、広い土地を活かして自由な間取りや設計が可能であり、快適性や自由度が高まります。また、高断熱・高気密の設計により、健康を保ちやすく、将来的なコスト削減も期待できます。