平屋で広いリビングを設ける際の課題と解決策とは?L字型平屋の事例
公開:2024.05.30 更新:2024.07.09平屋の理想的なリビングは、日当たりや広さ、動線、開放感が重要で、2階に配置し南側と東側に窓を設けることが効果的です。20〜25帖のスペース確保と家具のレイアウトがポイントです。防犯やプライバシー確保の課題は、強固なロックやカーテン活用で対処できます。
芦葉工藝舎は、伝統技術と現代デザインを融合し、自然素材を用いた居住空間を提供しています。
目次
平屋でつくる理想のリビングの条件とは?日当たりや広さ
リビングは、住まいづくりで多くの人が重視する部屋のひとつです。その使い方から、日当たりや通風に加えて広さにこだわるケースが多く見られます。
ここでは、どのようなこだわりポイントがあるのかご紹介いたします。
出典元:My House Palette
◇リビングへのこだわりポイント~一例を紹介
日当たり
1階よりも日当たりの良い2階にリビングを配置しました。これにより、より多くの日光を取り入れることができました。また、南側と東側に大きな窓を設けて、日差しを十分に取り入れるようにしています。これによって室内が明るくなり、自然光を最大限に活用できています。
キッチンは、リビングとの一体感を重視したオープンキッチンにすることで、空間全体が明るく広く感じられるようにしました。この配置により、光が家全体に行き渡るようになっています。風通しについても考慮し、窓の配置によって室内の空気が循環しやすくし、常に快適な環境を保つことができるようにしています。
広さ
リビングの広さを確保するために、まず20〜25帖の広いスペースを設けました。これにより、家具のレイアウトがしやすくなり、多目的に使用できる空間が実現しました。この広いリビングは、人を招く機会が増えることを見越して計画されており、来客時にもゆったりと過ごせるようにしています
また、家族みんなで過ごす時間を大切にするため、リビングの広さを重視しました。これにより、家族全員が快適に過ごせる空間が確保されています。
動線
家事動線の効率化のために、洗濯・洗面、お風呂、ベランダを同じフロアに配置しました。これにより、洗濯物を干す、取り込むといった作業がスムーズに行えます。日当たりも良いため、洗濯物が乾きやすく、日中の作業が快適に行えるようになっています。また、床暖房を設置しているため、冬でも暖かく過ごすことができます。
開放感
天井を高くすることで、キッチンから広々とした空間を見渡せるようにしました。これにより、室内がより開放的に感じられます。さらに、窓の向こうが公園であるため、外の景色が視界に広がり、自然と一体になったような開放感が得られます。
掃き出し窓を大きくすることも開放感を高めるポイントです。大きな窓からはたっぷりと自然光が入り、外の庭を眺めることで気分転換が図れます。
平屋で広いリビングを設ける際の課題と解決策とは?
平屋で広いリビングを建てる際は、防犯面やプライベートに関する懸念点があります。ここでは、平屋の課題と解決策をご紹介いたします。
◇平屋の課題
防犯面
平屋はその構造上すべての部屋が1階に配置されているため、敷地から直接アクセスできる窓やドアの数が多くなります。これにより、侵入者が建物内部に入りやすい状況が生まれます。特に夜間や長期間の留守時には、全ての窓やドアの施錠を徹底する必要があり、これが防犯の大きな課題となります。
視線が気になる
平屋は建物の床面と道路や敷地の高さが同程度であるため、外部から内部が見えやすいという特性があります。このため、通行人や隣家からの視線に晒されやすく、プライバシーの確保が難しくなることがあります。
プライベートが確保しにくい
通常、2階建ての住宅では1階がパブリックスペースであり、来客も入ってよい領域とされ、2階が寝室や個人のプライベートスペースとして使われます。このため、プライベートとパブリックな空間が明確に区切られています。
しかし、平屋住宅ではリビングから直接寝室に抜けるような間取りが一般的であり、プライベートな領域とパブリックな領域の区切りが不明瞭になりがちです。このため、来客がいる状況でも、個人のプライバシーを確保しにくいという課題が生じます。
◇平屋の課題の解決策とは?
防犯面
強固なロックやセキュリティシステムを備えた窓やドアを設置し、外部からの侵入を防ぐことが重要です。また、高い塀やフェンス、遮光植物などを使用して、家の周囲を視界から遮ることで、侵入者が内部を観察することを困難にします。
さらに、センサーライトや監視カメラを設置することで、不審者の侵入を早期に検知し、防犯意識を高めることができます。地域の防犯パトロールや情報共有も、防犯対策において重要な役割を果たします。
視線が気になる
窓にはカーテンやブラインドを設置することで、必要に応じて外部からの視線を遮ることができます。また、室内と外部をつなぐような広い窓の設置場所や形状にも注意が必要です。適切な位置に窓を配置することで、外部からの視線を気にせずに快適に生活することができます。
さらに、中庭や庭園を設けることで、完全にプライベートな空間を確保することもできます。中庭や庭園は家の周囲を囲むように配置し、外部からの視線を遮るだけでなく、屋外でのリラックスや遊びの場としても利用できます。
プライベートが確保しにくい
LDKと各居室を隔てることが重要です。これによって、家族の活動や音が各居室に直接伝わるのを防ぎます。さらに、廊下を設置することで、各部屋をつなぐだけでなく、プライバシーを確保する手段として活用できます。廊下を介することで、音や生活の匂いの移動を制限し、居室の静かな環境を維持できます。
また、各部屋をつなぐ壁には、防音材を取り入れることで音漏れを防ぎます。これにより、静かな環境が求められる居室でのプライバシーがより確保されます。
伝統技術を駆使した設計・デザインの芦葉工藝舎
芦葉工藝舎は、日本の伝統的な家屋建築技術と現代のデザインを見事に融合させ、丁寧な職人技術を用いて家を築く専門企業です。同社は、伝統技術、設計・デザイン、素材に重点を置いています。
伝統技術においては、日本の木造建築を追求する大工の技術が中心に据えられています。設計・デザインでは、現代のライフスタイルに適合し、美しい日本家屋を目指しています。そして素材には、国産の木材や和紙、土壁など、自然素材を厳選し、環境への配慮と快適性の両面を追求しています。
◇伝統技術
芦葉工藝舎の伝統技術は、職人たちがデザインを実際の建物に具現化する際に活かされています。確かな伝統技術を駆使し、丁寧かつ緻密に施工を行うことで、高い品質の家屋を実現しています。
◇設計・デザイン
芦葉工藝舎の設計・デザインは、現代の生活にフィットし、美しい日本家屋を目指しています。近年の都市化の進展に伴い、新しい日本家屋の形態が求められていますが、同社はこの要求に応えるべく、現代の生活習慣に適したデザインを追求しています。
暖かく、涼しく、住みやすいといった要素に加え、日本の家具だけでなく海外の家具とも調和するデザインを実現することを目指しています。
◇素材
芦葉工藝舎では、日本の伝統を現代に伝えるために自然素材を重視しています。そのため、無垢の木材や土壁、土佐和紙などの伝統素材を厳選して使用しています。これらの素材は、日本の古くからの建築や工芸品に広く使用されており、その美しさや持続性が評価されています。
これらの自然素材は、住まいの環境を整えるだけでなく、住む人の快適性や安全性を大きく向上させます。木材は呼吸する素材であり、土壁は湿度を調節し、土佐和紙は通気性があります。その結果、埼玉で健康的で快適な居住空間を提供します。
現代の生活にフィットするL字型平屋の事例
画像出典:芦葉工藝舎
この事例は、家族が快適に過ごせるよう工夫が施された住まいです。リビングルームは家族が集う中心であり、広々とした空間が心地よい開放感をもたらしています。
キッチンは、家事をする人が家族とコミュニケーションを取りやすいように設計されており、カウンターキッチンの配置や収納スペースの利便性など、生活スタイルに合わせた工夫が凝らされています。また、壁面のタイルや設備の配置など、お手入れのしやすさも考慮されています。
また、家族のプライバシーを守りつつも、明るく開放的に保つために、窓の配置や部屋の間取り、光の角度まで計算されています。これにより、家族全員が安心して快適に過ごせる環境が整えられています。
さらに、子供部屋や親の寝室など、家族それぞれのプライベートな空間も設けられています。特別なスペースとして、ご主人の趣味や夢を追求できるアトリエも用意されています。
平屋で理想のリビングを構築するためには、日当たり、広さ、動線、開放感などが重要です。リビングの日当たりを良くするためには、2階に配置し、南側と東側に大きな窓を設けることが効果的です。広さについては、20〜25帖のスペースを確保し、家具のレイアウトや多目的な利用ができるようにすると良いでしょう。
平屋のリビング設計における課題としては、防犯面やプライバシーの確保が挙げられますが、強固なロックやセキュリティシステムの設置、カーテンやブラインドの活用、プライベート空間の確保などの対策が考えられます。
芦葉工藝舎は、伝統技術と現代のデザインを組み合わせた家屋を提供し、自然素材を使用して快適な居住空間を実現しています。