「動線」に配慮した間取りをつくるポイントとは?家事育児を快適にする事例
公開:2024.05.31 更新:2024.07.09平屋はすべての生活空間が1階にあるため、効率的な動線設計が重要です。家事動線は料理や洗濯を効率化し、水回りを集約します。生活動線は日常の動きを示し、洗面所やキッチンの配置が重要です。来客動線はゲストの動きを考慮し、玄関から客間までのスムーズな経路を確保します。
ロハスタホームは首都圏で注文住宅やリフォームを提供し、女性デザイナーが自然素材を使用したデザインを手がけています。
目次
平屋において「動線」は重要?
平屋住宅は、ワンフロアで生活が完結するため、多くの人々にとって魅力的な住まいです。しかし、その利便性を最大限に活かすためには、「動線」の設計が非常に重要となります。動線とは、家の中で人が移動する経路や動きの流れを指します。これが適切に設計されていないと、日常生活での利便性が損なわれる可能性があります。
◇家事動線
家事動線とは、料理、洗濯、掃除など、家庭内で行う家事の動きに関連する経路を指します。この動線がコンパクトにまとまっていると、家事が効率的に行えるため、家事の負担が軽減されます。
特に水回りを集約することで、家事動線はさらに効率的になります。こうすることで、家事にかかる時間や労力が減り、住みやすい家を実現できます。
◇生活動線
生活動線とは、朝起きてから夜寝るまでの生活の動きを示す経路のことです。これには、トイレ、洗面所、食事、入浴、就寝など、日常のすべての場面が含まれます。
生活動線を考慮せずに間取りを決めると、例えば朝の忙しい時間帯に洗面所で人が行き交い、身支度の場所が混雑するなどの問題が発生します。
また、生活動線には家事動線も含まれているため、これを無視すると別の不便が生じることがあります。例えば、キッチンのニオイを避けるためにダイニングテーブルを離れた場所に配置すると、料理の配膳や片付けに時間と労力がかかることがあります。
生活や家事において、無駄な移動を減らし動線をシンプルにすることで、不便さを感じにくい間取りを作ることができます。
◇来客動線
来客動線とは、ゲストが家を訪れた際の動きを示す経路のことです。これは、暮らす人の動きを表した家事動線や生活動線とは異なり、ゲストの視点で考慮されます。家事や生活の動線をしっかり考慮しつつ、ゲストの動線にも配慮することが重要です。
来客動線を考える際、最もコンパクトな動線は玄関の隣に客間を配置することです。これにより、ゲストは玄関から直接客間に案内され、他の生活空間を通らずに済みます。
理想的な来客動線は、リビングなどの生活空間を通らずに客間へ案内でき、客間から直接トイレに行けるようになっていることです。ただし、客間のようなゲストルームを設けられない場合、ゲストをリビングに通す家庭も多いです。
「動線」に配慮した間取りをつくるポイントとは?
平屋で動線に配慮した間取りをつくるポイントをシーンごとにご紹介します。
◇収納
料理
料理を効率的に行うためには、パントリーの設置が効果的です。パントリーはキッチンのすぐそばに配置することで、調理中に必要な食材や調味料をすぐに取り出すことができます。
使用頻度に応じた収納の配置も重要です。使用頻度の高い食品はキッチンの近くに、非常食品や使用頻度の低いものは少し離れた場所に収納することで、使い勝手が向上します。さらに、キッチン収納には吊り棚やカップボードの容量を考慮し、食器や調理器具を効率よく収納できるようにすることが大切です。
洗濯
洗濯に関する収納も家事動線を考える上で欠かせません。洗面室には洗濯用品やタオル類、パジャマや着替え類を収納するスペースを確保することが重要です。洗濯を朝や夜に行うか、外干しや部屋干しを選ぶかによっても収納場所を工夫する必要があります。
例えば、浴室乾燥機やドラム式洗濯機を使用する場合には、ファミリークローゼットが近くにあると便利です。また、ランドリールームを設けることで、洗濯から乾燥、アイロンがけまで一気に行える環境を作ることができます。
◇移動距離
家事は「料理だけ」「洗濯だけ」と単独で行うことは少なく、多くの場合、同時進行で行われることが多いため、移動距離が短いことが効率的な家事動線に直結します。
まず、洗濯から干す場所までの移動距離を短くすることが大切です。洗濯機と干す場所が近ければ、洗濯物を持ち運ぶ手間が減り、作業がスムーズになります。同様に、料理をしながら洗濯を行う場合にも、キッチンと洗濯機の距離が短ければ、家事の負担が軽減されます。
さらに、キッチンと洗濯場所だけでなく、水回り全体を集約することで、移動距離を短縮できます。キッチンからお風呂、洗面所、トイレが近い位置にあると、一連の掃除や家事を効率よく行うことができます。
例えば、キッチンからトイレや洗面所への移動距離が短ければ、料理の合間にトイレ掃除や洗面所の掃除を手早く行えるメリットがあります。
また、ゴミを捨てる際の移動距離も考慮することが重要です。生ゴミなどのゴミ箱を家の外に設置する場合、ゴミ収集場への出入り口を近くに配置することで、ゴミ捨ての手間を減らせます。資源ごみの保管場所も、頻繁に出入りする場所に近いと便利です。
◇回遊性
回遊性のある間取りを取り入れることで、家事動線が格段に良くなり、移動距離を短縮できます。回遊性のある間取りとは、家の中を行き止まることなく、くるりと回れる動線がある設計のことです。これにより、家事の効率が向上し、日常の動きがスムーズになります。
例えば、洗面室、キッチン、玄関廊下を行き来できるように回遊性を持たせると、家事が非常に楽になります。具体的には、洗濯物を洗濯機に入れている間に、すぐにキッチンに戻って調理を続けることができ、効率的に作業を進められます。
女性設計士も在籍しているロハスタホーム
ロハスタホームは、東京、千葉、神奈川、埼玉を中心に注文住宅、建て替え、新築を提供する住宅ブランドです。親会社である株式会社OKUTAが運営し、首都圏でトップクラスの実績を誇るデザインリフォームブランド「LOHAS studio」から誕生しました。
◇経験豊富な女性デザイナーがデザイン
ロハスタホームでは、デザインコンテストで全国最優秀賞を受賞した経験豊富な女性デザイナーがデザインを手がけています。これまでに合計352点以上の受賞歴を持つLOHAS studioのデザイン性を活かし、自然素材にこだわったコンセプトハウスを提供しています。
さらに、14万件を超える施工実績やグッドデザイン賞を受賞した「passiv design」の豊富な経験を基に、四季を通じて快適な住まいを実現しています。
◇厳選された自然素材を使用
ロハスタホームでは、地球環境と住む人の健康に配慮し、厳選された自然素材を使用しています。見えない箇所である下地材、断熱材、接着剤にもこだわり、有害物質を含まない素材を採用することで、綺麗な空気に包まれる快適な空間を提供しています。
さらに、無垢の建材や建具を製造する自社工場では、製造エネルギーにも配慮し、乾燥窯の燃料には工場から出た廃材を使用し、化石燃料は一切使用していません。
◇2015年度グッドデザイン賞、ハウスオブザイヤー優秀賞を受賞
ロハスタホームは、2015年度グッドデザイン賞とハウスオブザイヤー優秀賞を受賞しました。
また、自然素材とデザイン性を融合させ、日本の風土に適した「日本型パッシブハウス」を実現しています。これらの技術的挑戦と材料選択、内部空間構成の整合性が高く評価され、これらの賞を受賞しました。
家事導線で家事育児を快適にする事例
画像出典:ロハスタホーム
ロハスタホームが手掛けた事例をご紹介します。
◇ワクワクがいっぱいのロフト付き平屋
こちらの施工事例は、家事と育児を快適にこなすための工夫が施された、ワーキングママにとって理想的な注文住宅です。この平屋住宅は、ボルダリングやうんていなどの遊び心が詰まったロフト付きの家です。家事や育児を効率よくこなすための工夫が随所に施されています。
家事の中心となるキッチンから、洗面脱衣室、浴室、ウッドデッキの物干し場、ウォークインクロゼット、ワークスペースまでをまとめて配置し、ぐるりと回遊できる動線を確保しています。これにより、料理、洗濯、片付け、育児、仕事をスムーズにこなせる設計です。さらに、平屋の造りなので、家事や育児がすべて1階で完結できる点も大きな魅力です。
平屋ではすべての生活空間が1階にあるため、効率的な動線設計が重要です。家事動線は料理や洗濯など家事の動きを指し、水回りを集約することで効率化されます。生活動線は日常の動きを示し、洗面所やキッチンの配置が重要です。来客動線はゲストの動きを考慮し、玄関から客間までのスムーズな経路を確保します。
ロハスタホームは、首都圏を中心に注文住宅やリフォームを提供する住宅ブランドです。女性デザイナーが自然素材にこだわったデザインを手がけ、EM漆喰やEM珪藻土などを使用しています。地球環境と健康に配慮した素材を使用し、自社工場でエネルギー効率に配慮した製造を行っています。