ローコストで生活しやすい新築平屋を建てるためのポイント
公開:2024.06.26 更新:2024.06.26埼玉で暮らしやすい平屋をローコストで建てるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
平屋にかかるコストを抑えるためには、なるべく標準仕様のプランを活用し、余分な費用を抑えることが重要です。また、さまざまなトラブルを防ぐためにも、建築実績のある信頼できる会社を選ぶことも大切です。
平屋は1フロアで完結するため、メンテナンス費用や光熱費も抑えやすく、長期的に見ても経済的であるといえるでしょう。
目次
平屋が若者に人気!新築の相場はいくらぐらい?
近年、平屋がメディアでも頻繁に取り上げられ、「平屋回帰」という現象が埼玉をはじめ全国でブームになっています。
◇平屋回帰がトレンド
「平屋回帰」とは、二階建てや三階建ての多階住宅よりも平屋を好む傾向が高まっている現象を指します。これは、都市部では狭小住宅や高層マンションで生活するよりも、限られた空間を有効に活用して、生活の質を高めることを求める若者が増えているからです。
さらに、平屋はプライバシーの確保や隣家との距離感を保ちやすく、高齢化社会での生活のしやすさも関係しています。都市部の密集した生活環境に疲れた若者にとって平屋は魅力的なのです。
◇新築平屋の相場
新築木造平屋を建築する場合の坪単価は、一般的に40万~60万円程度です。
また、平屋の坪単価は「広さ」「設備のグレード」「屋根の素材のこだわり」などにより変動しやすく、理想の仕様を追求すると坪単価が70万、80万円に上がることも少なくありません。
具体的には、新築で30坪程度の木造平屋を建てる場合、相場価格は1,710万~2,570万円ですが、建築費用だけでなく、付帯工事費(約20%)や諸費用(約10%)も加算されます。
ただし、ローコストハウスメーカーを利用すれば、坪単価を30万円程度に抑えることも可能で、坪単価はあくまで目安とし、資金計画の参考にしましょう。
出典元:お家のいろは
平屋は高い?住んでからトラブルに気づく場合も
画像出典:フォトAC
すべての生活空間が1つのフロアにあるため、家事が効率的に行えるのが魅力の平屋ですが、平屋ならではの注意点も存在します。
◇価格が高くなりやすい
平屋には広い土地が必要なため、土地の購入費用も考慮すると、総費用は2階建てよりも高額になることが多いです一般的に、同じ広さや設備を持つ2階建てと比べると、平屋の建築費用は10〜20%ほど高くなると言われています。
例えば、床面積が30坪の住宅を建ぺい率50%の土地に建てる場合、2階建てなら約30坪の土地で済みますが、平屋では約60坪の土地が必要です。また、基礎や屋根の面積が広くなるため、建築コストも上がり坪単価も高くなることがあります。
◇日当たりや風通しに注意が必要
周囲に2階建て以上の住宅が多いエリアでは、平屋住宅は日当たりや風通しが悪くなることがあります。たとえば、隣が空き地だったため建設当初は日当たりが良かったのに、最近になって隣に2階建ての家が建ち、日が当たらなくなることはよくあるケースです。
日当たりが悪いと、昼間でも照明が必要になり、風通しが悪いとカビが発生しやすくなるなどの問題が生じる可能性があります。また、平屋は部屋数が多いほど、各部屋の日当たりに差が生じやすいです。
ローコストで暮らしやすい平屋!建てるコツを紹介
平屋は多階住宅に比べると、費用が高くなると言われていますが、いくつかのポイントを押さえるとローコストで建てることも可能です。
◇標準費用を活かして建てる
ハウスメーカーが用意している基本的なプランの標準仕様であれば、どの材料・設備・デザインを選んでも追加料金が発生しないため、コストを抑えることが可能です。そして、外観や間取りをシンプルすると、材料や施工費用を抑えられます。
標準仕様では希望する設備が実現できない場合や、複雑な間取りや凹凸が多いと建築コストが増えていくため、できる限り標準仕様でおさめましょう。
◇平屋の建築実績が多い会社に依頼
日当たりなどの問題が起きず暮らしやすい平屋を建てるには、ローコストの平屋建築を得意とするハウスメーカーに依頼することが重要です。
最近では、平屋ブームの影響で各住宅メーカーや工務店などで、平屋住宅プランを取り扱うようになりました。ただし、ローコストを謳っているハウスメーカーはオプション費用が高い傾向があり、そのため、自分の予算や要望に合った住宅プランを提案してくれるハウスメーカーや工務店を見つけることが大切です。
施工業者を選ぶ際には、インターネットで調べたり、ショールームに足を運んだりして、ローコストの平屋建築が得意なハウスメーカーを見つけることが重要となります。
平屋はさまざまなコストの削減にも効果的!
平屋は、建設コストが高くなると言われていますが、ランニングコストの削減は効果的です。
◇メンテナンス費用を抑えやすい
平屋は2階建てと比較し、メンテナンス費用を抑えやすいのが特徴です。平屋は2階建てや3階建てとは異なり、作業時に足場を組む必要がない場合が多いため、足場の費用を抑えられます。これは、資材の搬入や組み立てが難しい二階建て以上の現場では、作業するためには足場が必要なためです。
外壁や外観のメンテナンスの頻度はそれほど多くありませんが、長い目で見ると一回あたりのメンテナンス費用の差は大きく影響します。
◇光熱費が削減しやすい
平屋はワンフロアでの生活になるため、電気代や水道代などの光熱費を抑えやすいという利点があります。水回りを1箇所にまとめられるため、二階にトイレや洗面台を設置する必要がなく、天井が低くてコンパクトな空間のため、暖房や冷房の効率が良く、エネルギー消費を抑えられます。
また、大きな屋根を利用して太陽光発電を設置すれば、自家発電・自家消費が可能となり、電力会社から電気を買わない生活も実現できます。そのため光熱費が削減しやすいのです。
平屋が若者に人気で、密集した生活環境とは異なる生活空間として注目されています。プライバシーや快適さを求める声が高まり、「平屋回帰」が全国的に広がっているのです。
新築木造平屋の坪単価は40万円から60万円程度で、広さや設備により70万円から80万円にも上がります。建築費用だけでなく、付帯工事費や諸費用も加算され、総費用は1,710万円から2,570万円です。
平屋を建てる際の注意点として、土地の広さや周囲の建物によって日当たりや風通しが影響される可能性がある点が挙げられます。
また、ローコストで建てるためには、標準仕様を活用し、建築実績のある会社を選ぶことが重要です。平屋はメンテナンス費用や光熱費の削減にも効果があります。