費用を削減したい!理想の平屋を低コストで叶える方法は?
公開:2024.06.28 更新:2024.06.28埼玉でなるべく費用をかけずに理想の平屋を実現するためには、いくつかの工夫があります。
まず、建物のシンプルな構造や間取りの最適化、そして適切な土地選びが重要です。シンプルな外観デザインは施工コストを抑え、効率的な省エネ性能も実現します。
また、都市部の高額な土地代を避け、郊外エリアでの土地探しを検討することも有効です。これにより、費用を抑えつつで理想の平屋を実現しやすくなります。
目次
2024年の住宅トレンドを紹介!平屋ブームが到来している?
ここ数年、住宅業界では平屋が全国的にトレンドになり、埼玉でも人気です。
◇2024年の住宅トレンドは?
コンパクトでエネルギー効率のよい平屋住宅は、2024年も注目されています。近年の建築費の上昇により、ローコストで施工できるコンパクトな平屋が人気を集めています。
平屋住宅は間取りがアレンジしやすく、ファミリー世帯、単身世帯、高齢者世帯など、さまざまな世帯構成に対応できることが魅力です。また、コンパクトな平屋住宅は、2階建てに比べて省エネ性能が高く、エネルギーコストを抑えられます。
高断熱構造の平屋住宅であれば、さらに高い省エネ性能を実感でき、広い屋根面積を利用して太陽光発電を設置すると、大幅な光熱費削減が可能です。
◇平屋ブームが来ている
国土交通省の「建築着工統計調査」を見ると、平屋住宅が増加していることがわかります。2012年には、新設の居住専用住宅は44万8,235戸、そのうち平屋は3万604戸で、平屋率は約6.8%でした。
その後、平屋率は徐々に増え、2019年には居住専用住宅が45万9,418戸、そのうち平屋建ては4万8,585戸となり、平屋率は約10.6%に上がります。そして、2022年には平屋率が約13.5%に増加しており、10年間で平屋率がほぼ2倍になっているのです。
新設住宅全体の着工戸数は10年間で約2.6%減少しており、全体の着工戸数が減少しているものの、平屋の割合が2倍になっていることから、平屋ブームが到来しているといえるでしょう。
出典元:国土交通省 建築着工統計調査
平屋を建てる際に知っておきたい懸念点
画像出典:フォトAC
若い世代を中心に平屋のブームが続いていますが、後悔しないためにも、平屋を建てる前に懸念点を知っておくことをおすすめします。
◇屋根や土地代がかかりやすい
「一般的な2階建て住宅よりも平屋住宅は坪単価が高い」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、その原因のほとんどは面積によるものと考えられます。
例えば、3LDK以上の平屋を建てる場合、十分な土地の広さを確保しなければなりません。そのため、土地代や基礎面積分の屋根の費用が2階建てに比べると増えるのです。
◇プライバシーの確保が難しい
平屋が再び注目される一方で、プライバシーの問題に直面するケースも増えています。例えば、周囲に2階建て住宅があると、どうしても平屋は見下ろされがちです。無意識にでも2階からは平屋の様子が観察できるため、お互い不快に感じることがあります。
また、平屋は全ての部屋が1階にあるため、2階建てに比べて窓が多く、外部からの侵入リスクが高くなりやすいのです。
そして平屋では、外部とのプライバシーだけではなく、家族同士のプライバシー確保が難しいことがあります。2階建てなら音や光の遮断がしやすいですが、平屋では部屋が隣接しており、音や光が漏れやすいです。そのため部屋と部屋の間に廊下を置くなど工夫するようにしましょう。
平屋にかかる費用を削減する方法は?
平屋は2階建てより費用総額が高くなると言われていますが、コストを抑える方法もあります。
◇郊外の土地を選ぶ
平屋にかかる費用を抑えるには、土地探しの範囲を広げることが大切です。平屋は周囲の建物の影や視線の影響を受けやすいので、広い土地に建てるのが理想的です。しかし、都市部では土地の価格が高騰しており、広い平屋を建てる場合には、土地代が大きなコスト必要になります。
そのため、土地の単価が比較的安い郊外エリアを探し、土地の取得費用を抑えるのも1つの方法です。郊外に向かって土地探しのエリアを広げることで、予算内で理想の注文住宅を実現しやすくなります。
◇間取りやデザインをシンプルに
建物をシンプルな構造にすることで、施工の手間が軽減されます。特に外観については、凹凸の少ない正方形や長方形などシンプルな形状にするとコストが抑えやすいです。平屋はシンプルでモダンな外観との相性が抜群なので、平屋ならではの特徴を活かすとよいでしょう。
また、間取りに関しても、細かく部屋を仕切るよりもシンプルに設計することがコストダウンのコツです。シンプルな平屋にすると、生活スタイルや家族構成の変化を合わせたリフォームも簡単になります。
平屋を選んで住宅トレンドをおさえた家づくり
2階建ての住宅とは違ったシンプルなデザイン性、住みやすさが若い層を中心に人気を集めています。平屋を選択することで、住宅トレンドをおさえた家づくりに繋がるでしょう。
◇将来的なコスト削減に繋がる
家を建てた後は定期的なメンテナンス費用が必要ですが、平屋は2階建てに比べるとメンテナンス費用が抑えやすい利点があります。これは、メンテナンス面積が少なく、外壁のメンテナンス時に大がかりな足場も必要ないからです。
そして、給排水管のメンテナンスも1階部分のみで住むため、将来的なコスト削減に繋がります。また、平屋は大きな屋根に太陽光発電設備を設置すると、光熱費の節約や売電収入、災害時の備えにもなるでしょう。
◇災害の影響を受けにくい
建物は高ければ高いほど地震の際に震動の影響を受けやすくなります。そのため、2階建てよりも平屋の方が地震の振動の影響が少ないのが平屋の利点です。
また、平屋はワンフロアで完結しているため、2階部分の重さがかかりません。支える重量が軽いので構造が安定しやすく、耐震性が高くなります。
さらに、台風の通り道となる沖縄地方で寄棟作りの平屋が多いことからも、平屋は建物が低く面積が広いため風の影響を受けにくいといえるでしょう。
2024年では、平屋ブームが全国的に広がっています。コンパクトでエネルギー効率が良い平屋住宅が特に人気であり、比較的ローコストで建てられるため、建築費の上昇による影響を受けにくいことが理由であると考えられます。
平屋は間取りの自由度が高く、ファミリー世帯や高齢者にも適しており、省エネ性能も高いため、エネルギーコストを抑えることが可能です。ただし、土地代やプライバシーの確保などの課題もありますが、シンプルなデザインや効率的なコスト削減策を取り入れることで、平屋住宅の魅力を最大限に引き出すことができます。