平屋に住むなら防犯対策が重要!ポイントを紹介
公開:2024.07.30 更新:2024.07.30令和5年以降、侵入窃盗による被害は増加傾向にあります。埼玉で平屋を建てる際には、侵入窃盗などのリスクを考慮し、防犯対策の徹底が重要です。
平屋は全ての部屋が地面に接しており、窓やドアからの侵入がしやすいため、特に注意が必要となります。また、広い土地に建てられることが多いため、周囲から目立ちやすく、侵入者のターゲットになりやすいです。
こうしたリスクを軽減するために、セミクローズドやクローズド外構の採用、人感センサーライトの設置を検討するとよいでしょう。
目次
侵入窃盗被害が増加している!主な侵入手口は?
一軒家に住んでいて、心配なことの1つに侵入窃盗があります。侵入窃盗被害は増加の傾向にあるため、マイホームを建てようと計画している人は防犯面に留意した家づくりを心掛けることが大切です。
◇侵入窃盗被害が増加している
平成15年から令和4年にかけて減少していた侵入窃盗被害が、令和5年からまた増加し始めました。侵入窃盗の発生場所の中では最も多いのが一戸建て住宅で、令和5年の統計データでは認知件数の約20%を占めていることがわかります。
出典元:警察庁 住まいる防犯110番
◇主な侵入手口
一戸建て住宅の場合、侵入窃盗では無締りのドアや窓から侵入するケースが最も多く、侵入窃盗全体の46.3%(6,250件)を占めています。続いてガラス破りが35.8%(4,833件)、ドア錠破りの2.5%(339件)などが続きます。たとえ短時間でも、無締りの状態にしておくと窃盗被害に遭う確率が高くなりますので、たとえ在宅時でも、ドアや窓は必ず施錠する習慣をつけることが大切です。
出典元:警察庁 住まいる防犯110番
平屋は侵入窃盗被害にあいやすい?理由を紹介
画像出典:フォトAC
一軒家の中でも、特に平屋は侵入窃盗被害に遭いやすい傾向にあります。こちらでは、平屋が侵入窃盗被害にあいやすい理由を紹介します。
◇侵入しやすい
侵入窃盗犯というのは、侵入に必要とする時間がなるべくかからず、簡単に盗みが働ける家を常に探しています。この点、すべての部屋が地面に接しており、窓やドアなどの侵入口が多い平屋は侵入窃盗犯の恰好なターゲットといえます。
◇死角が多く周りに見られにくい
平屋では、外部からの視線をさえぎるために植栽を植えたり塀を設置したりしているものです。これらが侵入窃盗犯の隠れ場所となり、侵入者にとって都合がいい状況を作り出す場合もあるため注意が必要です。平屋には侵入窃盗犯の好む死角が多く、忍び込まれやすいといえます。
◇広い土地に建てられる場合が多い
2階建ての住宅は、立て込んだ住宅密集地に建設されることが多いのに対して、平屋のほとんどは広い土地にゆとりを持って建てられています。このため、他の家よりも目立ってしまい、被害に遭いやすいのが特徴です。
平屋でできる防犯対策を紹介!
平屋の侵入窃盗被害を減らすためには、防犯カメラを設置する以外に、セミクローズドまたはクローズド外構を採用する、あるいは人感センサーライトを設置するといった防犯対策が考えられます。
◇セミクローズドやクローズド外構を採用する
第三者が家に近づきにくいように、家の外構をセミクローズドまたはクローズドにすることで防犯効果を高められます。クローズド外構は、高い壁やフェンスで敷地全体を完全に囲む形の外構です。この場合、電動ゲートや施錠システムによって家人以外の敷地への出入りを制限し、無断での侵入を防ぎます。
一方、セミクローズド外構では、適度な高さのフェンスや生垣を用い、過度に閉鎖せずに外界からの視線を遮ります。視線を遮るための植栽が、隠れ場所を作らないように配置するのがポイントです。
◇人感センサーライトを設置する
人感センサーライトの設置は、防犯対策として非常に効果的です。不審者が近づいた際にセンサーが働き、ライトが点灯することで、侵入者が驚いて退散する可能性が高まります。また、人感センサーライトには、「赤外線センサー」の他に「マイクロ波センター」「超音波センター」などの種類があります。
この中でも最も一般的な赤外線センサーは、人間の体温から発されている赤外線を感知して動きを検出するタイプです。暗がりになりやすい庭や裏庭に設置することで、侵入者の隠れ場所をなくすなど、さまざまな使い方が可能です。
防犯対策によって平屋でも安心安全な住まいを実現
平屋が侵入窃盗被害に遭いやすいといっても、防犯対策をしっかりと施せば、家族全員が安心して暮らせる安全な住まいを実現することができます。
◇プライバシーの保護に繋がる
家の作りがオープン外構になっていると、プライバシーが保てないだけではなく、窃盗犯に目をつけられやすいというリスクがあります。特に平屋の場合には、遮蔽物がないと窓から家の中が丸見えになってしまう可能性があるのです。
この点、セミクローズ外構を採用すれば、プライバシーの保護ができ、窓から家の中を覗かれる心配も解消できます。
◇セキュリティを高められる
フェンスや塀によって家の正面に囲いがあると、不審者が入り込めなくなるため、セキュリティの向上に役立ちます。フェンスや塀があれば、歩行者が近道をするために家の敷地内を通ったり、第三者の車がUターンする際に敷地を利用したりする心配もありません。
また、監視カメラ付きの人感センサーライトを設置しておけば、より高いセキュリティが期待できます。
◇侵入窃盗のターゲットになりにくい
人感センサーライトを設置しておけば、何者かが家の敷地内に入ると、感知して侵入者を強い光で照らします。こうすることによって、盗みを働こうという侵入者の気持ちをけん制し、犯罪を予防する効果が期待できるのです。
また、侵入窃盗犯は、狙いをつけた家を昼となく夜となく見張っているものです。ですから、センサーライトが機能しているとわかれば、ターゲット候補から外す可能性が高くなります。
侵入窃盗被害は増加傾向にあり、一軒家に住む人にとって心配の種の1つでしょう。
特に平屋は、すべての部屋が地面に接しているため窓やドアなどの侵入口が多く、侵入窃盗犯の格好のターゲットになりやすいです。さらに、平屋は外部からの視線を遮るために植栽や塀を設置することが多いですが、これが逆に隠れ場所となり、侵入者にとって都合の良い状況を作り出すことがあります。
侵入窃盗被害を防ぐためには、防犯カメラの設置やセミクローズド、クローズド外構の採用が効果的です。また、人感センサーライトを設置することで、不審者が近づいた際にライトが点灯し、侵入者を驚かせて退散させることが期待できます。 これらの対策を講じることで、平屋でも安心して暮らせる安全な住まいを実現可能です。