一戸建ての平屋を建てる際に気を付けたいポイントを紹介
公開:2024.08.15 更新:2024.08.15埼玉で一戸建ての平屋を建てる際には、日当たりや風通し、収納などのポイントに注意が必要です。
平屋は、生活動線がスムーズでバリアフリー化しやすい一方、日当たりや風通し、収納スペースといった要素が家の快適さに大きく影響します。これらの点を考慮し、設計段階から適切な対策を講じることで、埼玉で理想的な平屋の暮らしを実現可能です。
目次
一戸建てなら平屋と2階建てのどちらがよい?
最近、注文住宅の中で平屋の人気が高まっています。家を建てる際、平屋と2階建てのどちらがよいか迷う方も多いでしょう。埼玉で一戸建てを建てようと計画しているなら、平屋と2階建ての利点と懸念点をしっかりと理解した上で決めることが大切です。
◇平屋と2階建てどちらが良いか
平屋の利点は、ワンフロアで家事動線が作りやすく、階段の上り下りがないため、家事の効率が上がり、身体への負担も軽減できる点です。高齢者や幼い子どもがいる家庭でも移動が楽で、階段からの転落事故の心配がありません。さらに、バリアフリー化しやすいのも魅力です。
しかし、平屋は広い土地が必要で、2階建てよりもコストがかかる場合があります。反対に2階建ての住宅は、狭い土地でも居住スペースを確保しやすく、プライベートスペースと共有スペースを分けやすいです。
◇平屋に向いている人
平屋は、老後の住み替えを考える方や、バリアフリー対応の家を希望する方に向いています。段差がないため、介護が必要な家族がいる方や、足腰に負担をかけたくない方も安心して住みやすいのが魅力です。
また、仕切りが少なく、家族とのコミュニケーションがとりやすいのも平屋の魅力といえます。少人数で暮らす予定の方や、和風家屋に住みたい方、田舎や郊外での生活を希望する方にも平屋がおすすめです。
平屋を建てる際にはいくつかの課題も
画像出典:フォトAC
今や平屋の家は人気となっていますが、生活動線やプライベートスペースの確保、防犯面などさまざまな課題があります。特に日当たりと風通し、収納面での課題は生活に大きな影響を与えるかもしれません。
◇日当たりと風通し
まず平屋では、風通しと日当たりが課題として挙げられます。
通常、風は低い位置よりも高い位置から強く流れるため、平屋は家の中に風を取り込みにくいという特徴があります。ワンフロアにすべての空間を設置しなければなりません。そのため、一方向にしか窓を設置できないケースもあり、結果日当たりも悪く暗い部屋になってしまいます。
また、部屋数が多かったり廊下が長かったりすると風が滞りやすくなる点も悩みどころです。風通しや日当たりが悪いと空間がジメジメしてしまい、家の劣化にもつながります。これらの課題を解消するためには、いくつかの対策が必要です。
◇収納
収納面での失敗事例も多く、収納スペースが足りなくなりやすいといった課題があります。平屋の間取りを設計する際に、どうしても居住スペースの広さばかり意識してしまった結果収納スペースが足りないケースも多いです。
そのため、キャビネットなどの収納家具を置く必要が出てきてしまい、部屋が狭くなってしまうことも少なくありません。
平屋を建てる際のポイント
平屋を建てる際は、次の3つの対策をすることで課題となる部分を解消できます。マイホームを決める際は、対策を取り入れながら設計を進めていくと失敗を防げるため安心です。
◇中庭を採用する
平屋の風通しと日当たり問題の対策として、中庭を設ける方法があります。
中庭は風通しや日当たりがよくなるだけでなく、防犯面での心配もありません。中庭のある平屋にもバリエーションがあり、ロの字・コの字・L字のタイプがあるため、土地の広さや間取りに合わせた選択が可能です。
ロの字タイプの中庭の場合、隔離された空間のため、外からの視線が気になりません。また、子どもやペットが飛び出す心配もないため、安心して遊べるのも魅力です。開放部があるコの字の場合も、少し工夫することで外からの視線を遮れます。
◇デッドスペースを活用した収納
収納スペースが足りない場合は、デッドスペースを活用した収納スペースを設けるのがおすすめです。例えば屋根裏を収納スペースとして活用すると、床面積を使用せず収納スペースをつくれるため、その分居住スペースを確保できます。
◇ウォークスルー間取り
生活動線と収納スペースで悩んでいる方は、ウォークスルークローゼットがおすすめです。ウォークスルークローゼットとは、出入り口が2ヶ所あり回遊して移動できるクローゼットのことです。
例えば外出する際にアウターをウォークスルークローゼットから取り出し、そのまま玄関に行くといった流れ作業ができます。また、回遊できるため、家事効率もアップするのも利点のひとつです。
魅力の多い平屋で充実した暮らしを実現
平屋には、2階建てにない魅力や利点が多くあります。平屋を建てようか迷っている方、平屋についてもっと知りたいという方は魅力や利点を知っておくと、より快適に暮らせる住まいを実現できるでしょう。
◇生活がワンフロアで完結する
平屋の最大の特徴であり魅力ともいえるのは、ワンフロアで完結する点です。階段がないため無駄なドアなど仕切りが少なく、家の中で移動する際の足腰への負担を軽減できます。バリアフリー化もしやすいため、将来的に介護が必要になった場合でも安心した暮らしが可能です。
◇コミュニケーションがとりやすい
平屋はリビングを核に空間を分けられるため、家族とのコミュニケーションが取りやすくなり、自然と会話する時間も増えるのが魅力です。特にキッチンを対面式キッチンにすることで、家族とのコミュニケーションを楽しみながら料理したり、子供たちの様子を見ながら料理ができたりします。
◇子育てしやすく老後も住みやすい
子育てや老後も住みやすくなるのも平屋の魅力といえます。階段があると心配なのが転落事故です。特に歩き始めたばかりの子どもや足腰が弱くなった高齢者の方が階段から転落してしまうケースは少なくありません。平屋は階段がないため、そういった心配がなく、転落によるケガのリスクを減らせます。
また、高齢になると足腰が弱くなるため、階段の上り下りがきつくなったり車椅子生活になってしまったりすると、2階を使用しなくなるというケースも多いです。その点、平屋は階段の上り下りが不要で尚且つ将来的にバリアフリー化もしやすいため、老後の快適で安全な暮らしを実現できます。
平屋と2階建ての選択には、それぞれ利点と課題があります。
平屋は、ワンフロアで家事動線が作りやすく、階段がないため身体への負担が軽減され、高齢者や子どもがいる家庭でも安心して暮らせるでしょう。しかし、広い土地が必要でコストが高くなる場合があります。一方、2階建ては狭い土地でも居住スペースを確保しやすく、プライベート空間と共有空間を分けやすいのが魅力です。
平屋を建てる際には、風通しや日当たり、収納面での課題を考慮する必要があります。例えば、中庭を設けることで風通しや日当たりを改善でき、デッドスペースを活用した収納やウォークスルークローゼットで生活動線や収納の問題を解決できます。
平屋には、2階建てと比べてよりコミュニケーションが取りやすく、老後も快適に暮らしやすいといった利点があります。